お歳暮は何の勘定科目?|注文明細を費目ごとに読む
仕事で贈るお歳暮は、贈り先、目的、金額を記録しておきましょう。勘定科目や税務上の扱いは取引内容や社内ルールで変わるため、経理担当者に確認してください。
お歳暮の記録で残すもの

- 誰に贈ったか
贈り先と仕事上の関係。
- なぜ贈ったか
贈答の目的をメモする。
- いくら支払ったか
領収書と送料の記録を残す。
記帳前に見る要点
従業員向けは福利厚生費を検討することがある
全従業員を対象とし、社内規程に基づいておおむね均等に支給するなど、福利厚生の実態がある場合は福利厚生費として検討されることがあります。明細を残しておくと、月次の見直しも進めやすくなります。
証憑と贈答先リストに残す項目
購入日・発送日・支払日。
取引先へのお歳暮は交際費等を検討
科目名だけで決めず、目的を先にチェックします。得意先、仕入先、業務委託先など、事業に関係する特定の相手へ関係維持のため贈る場合は、交際費等として扱うことが一般的な検討の出発点です。明細を残しておくと、月次の見直しも進めやすくなります。
広告宣伝費になる可能性があるケース
科目名だけで決めず、目的を先にチェックします。社名や商品名を表示した少額の物品を、不特定多数の一般消費者へ広く配布するなど、広告宣伝を目的とする支出は広告宣伝費として検討されます。
仕訳例は社内ルールに合わせて使う
現金・普通預金・未払金。
消費税とインボイスでチェックすること
記帳するときは、支出の実態から見ていきます。贈答品の購入に係る消費税の仕入税額控除は、課税事業者の状況、経理方式、適格請求書の保存など複数条件で判断します。
注文明細を費目ごとに読む
食品の本体価格に送料や包装料が加わる注文では、合計額だけで記帳しない方が確認しやすくなります。請求明細を保存し、税込・税抜や消費税区分は自社の経理方針に合わせます。
商品選びと経理処理を混同せず、贈答先・目的・明細を注文時から残す方法を整理しています。
- 商品代
- 送料・包装料
- 配送先一覧
経理メモ 1|取引先へのお歳暮は交際費等を検討
得意先、仕入先、業務委託先など、事業に関係する特定の相手へ関係維持のため贈る場合は、交際費等として扱うことが一般的な検討の出発点です。法人の規模や支出内容によって損金算入の扱いが異なるため、『交際費で入力すれば全額経費になる』と断定できません。税務上の扱いは、個別の事実関係まで含めて判断します。
帳簿には購入先だけでなく、贈答先、目的、日付、商品内容を残します。複数の贈答先をまとめて購入した場合は、一覧表と領収書・請求書を関連付けます。社内の承認番号や担当者も記録すると、後日の確認がしやすくなります。判断に迷うときは、計上前に経理担当者へ確認しましょう。
経理メモ 2|広告宣伝費になる可能性があるケース
記帳するときは、支出の実態から見ていきます。社名や商品名を表示した少額の物品を、不特定多数の一般消費者へ広く配布するなど、広告宣伝を目的とする支出は広告宣伝費として検討されます。特定の重要取引先だけに通常のお歳暮品を贈る行為を、社名入りの挨拶状があるという理由だけで広告宣伝費へ変えることはできません。判断に迷うときは、計上前に経理担当者へ確認しましょう。
配布対象、数量、配布方法、広告効果を示す企画書を保存します。お歳暮キャンペーンの景品や販促品は、景品表示法やキャンペーン条件も関係する可能性があるため、単なる季節贈答と分けて管理します。税務上の扱いは、個別の事実関係まで含めて判断します。
経理メモ 3|仕訳例は社内ルールに合わせて使う
現金・普通預金・未払金
贈答先、目的、損金算入
対象・均等性・給与課税
表は判断例であり、個別取引の税務処理を確定するものではありません。勘定科目名は会計ソフトや社内科目体系で異なります。税込経理・税抜経理、クレジットカードの計上時期、立替払いの精算方法も自社ルールに合わせます。判断に迷うときは、計上前に経理担当者へ確認しましょう。
経理メモ 4|消費税とインボイスでチェックすること
科目名だけで決めず、目的を先にチェックします。贈答品の購入に係る消費税の仕入税額控除は、課税事業者の状況、経理方式、適格請求書の保存など複数条件で判断します。また、商品に酒類、食品、送料など異なる税率・取引が含まれる場合があります。レシートや請求書の税率区分をそのまま保存してください。明細を残しておくと、月次の見直しも進めやすくなります。
記帳するときは、支出の実態から見ていきます。相手へ無償で渡したときの処理も含め、個別事情で判断が変わります。この記事では具体的な控除額や仕訳を確定しません。国税庁の最新情報と顧問税理士の指示を確認します。
経理メモ 5|経理処理のチェックリスト
誰へ何の目的で贈ったかを確認する
社内規程と決裁上限を確認する
候補科目と税区分を経理担当者へ確認する
適格請求書など必要証憑を保存する
経理メモ 6|お歳暮の勘定科目は相手と目的で判断する
商品代と付随費用を分けて確認します。お歳暮を購入したという事実だけで、すべて同じ勘定科目になるわけではありません。取引先との関係維持を目的に特定の相手へ贈るのか、不特定多数へ宣伝用に配るのか、従業員へ社内制度として支給するのかで検討する区分が変わります。税務上の扱いは、個別の事実関係まで含めて判断します。
科目名だけで決めず、目的を先にチェックします。実務では『交際費』『広告宣伝費』『福利厚生費』などが候補になりますが、名称を自由に選べるという意味ではありません。贈答の実態、対象者、金額、配布範囲、社内規程を記録し、顧問税理士や経理責任者の判断を優先します。税務上の扱いは、個別の事実関係まで含めて判断します。
記帳前にチェック
- 商品代
- 送料・包装料
- 配送先一覧
よくある質問
広告宣伝費にできますか?
商品代と付随費用を分けて確認します。不特定多数への販促など広告目的の実態が必要です。特定取引先への通常の贈答は慎重に判断します。
送料も同じ科目に含めますか?
明細と贈答先の記録を照らしてみましょう。社内ルールと取引実態によります。商品代と送料の税率・請求区分も確認します。
この記事の仕訳をそのまま使えますか?
科目名だけで決めず、目的を先にチェックします。使えません。例示であり、税理士または経理責任者の確認が必要です。
取引先へのお歳暮はすべて交際費ですか?
明細と贈答先の記録を照らしてみましょう。一般には交際費等を検討しますが、実態と法人の状況で税務上の扱いが変わります。会社の科目体系と継続した処理方法を優先してください。
従業員へのお歳暮は福利厚生費ですか?
対象の均等性や社内制度で判断します。特定者のみの場合は給与等の論点が生じます。判断に迷うときは、計上前に経理担当者へ確認しましょう。
領収書だけ保存すればよいですか?
商品代と付随費用を分けて確認します。贈答先、目的、承認記録、注文・配送記録も関連付けて保存すると説明しやすくなります。



